トラックを売るとき、乗用車と同じ感覚で買取店を選ぶと損をしやすいのをご存じでしょうか。トラックの価値は年式や走行距離だけでは決まらず、架装(クレーン・冷凍機・ダンプ等)と海外販路の有無で査定額が数十万円単位で変わるからです。
当サイトは、トラック・重機・農機具の買取業者16社の公式情報を1社ずつ実測し、財務省貿易統計などの公的データと合わせて比較する調査サイトです。この記事では、状況別のおすすめ業者、16社の横断比較表、車格別の相場の考え方、1円でも高く売るコツまでを一気に整理します。
なお、日本の中古トラック・貨物車は2025年の1年間で約21万台・約1,683億円が海外に輸出されています(財務省貿易統計より当サイト集計)。「50万km走った」「20年落ち」でも値がつく理由はここにあります。廃車費用を払う前に、まず査定額を見てから決めてください。
結論: トラック買取のおすすめ業者【状況別早見表】
先に結論です。トラック買取の業者選びは「自分の状況」で決めるのが最短で、16社を実測した結果、状況別の最適解は次の4パターンに集約されます。
| あなたの状況 | 最適な業者 | 理由(実測データ) |
|---|---|---|
| 古い・過走行・動かないトラックを手放したい | カーネクスト | 電話1本で査定から契約まで完結・実車査定なし。全国出張引取り無料(一部離島除く)。廃車級でも海外販路で値がつく |
| 中型・大型トラックを1円でも高く売りたい | トラックファイブ | 買取台数 年間12,000台・累計750億円の専門店最大手。最短当日現金化。全国11支店で自社引取 |
| 重機・建機・農機具もまとめて売りたい | トラックファイブ(+重機専門店の相見積) | 16社中、トラック・重機・バス・農機具の全部に対応するのはファイブ1社のみ |
| 複数社の価格を比べてから決めたい | カービュー商用車買取(一括査定) | 最大10社の見積を比較・提携300社超。ただし複数社から連絡が来る点は覚悟 |
迷ったら、まずカーネクストの無料査定(電話1本・その場で概算)で値段を見てから考えるのが、時間もリスクも最小です。査定額に納得できなければ断ればよく、キャンセル料はかかりません。
この4パターンで解ける理由は、トラック買取業界の構造にあります。実測した16社は「無店舗×海外販路型」(カーネクスト・ランクス)、「実店舗×直営買取型」(トラックファイブ・シマ商会・トラック王国など)、「オークション・一括査定型」(セルカ・カービュー)の3タイプに分かれ、得意な車両と手数料の仕組みがまったく違います。次の比較表で16社の全体像を見てから、詳しい選び方に進みましょう。
トラック買取業者16社の比較一覧表【対応車種・エリア・現金化】
16社の公式サイトを1社ずつ確認し、対応車種・対応エリア・現金化スピード・許可番号の公表状況を一覧にしました(2026年8月時点の当サイト実測)。タイプ別に分け、各タイプ内は買取実績の公表値が大きい順(非公表は五十音順)です。
実店舗×直営買取型(8社)
| 業者 | トラック | 重機建機 | 農機具 | バス | 対応エリア | 現金化 | 実績(公式公表値) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| トラックファイブ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 全国(11支店) | 最短当日現金 | 年12,000台・累計750億円 |
| シマ商会 | ◯ | ◯ | − | − | 全国(7店舗) | 即日現金 | 年8,000台以上 |
| シグマインターナショナル | ◯ | ◯ | − | ◯ | 全国(4拠点) | 即日契約可 | 年4,000台・輸出24カ国 |
| 買取マックス | ◯ | ◯ | − | ◯ | 全国※沖縄・離島は相談 | 最速査定翌日 | 年3,000台 |
| ステアリンク | ◯ | − | − | − | 全国 | 引取時に現金/振込 | 年間販売1,000台 |
| キントラ | ◯ | ◯ | − | ◯ | 全国・山間部離島も明記 | 銀行振込 | 非公表 |
| トラック王国 | ◯ | ◯ | − | ◯ | 47都道府県※北海道・沖縄・離島は要相談 | 現金/振込 | 非公表(個別事例のみ) |
| リトラス | ◯ | − | − | − | 9支店(特殊車両に強い) | 査定回答3営業日内 | 非公表 |
無店舗×海外販路型(4社)
| 業者 | トラック | 重機建機 | 農機具 | バス | 対応エリア | 現金化 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| カーネクスト | ◯ | − | − | − | 全国(一部離島除く) | 引取時精算 | 電話1本・実車査定なしで契約まで完結 |
| はなまる(ソコカラ) | ◯ | − | − | − | 全国(一部離島除く) | 引取後3営業日振込 | 累計100万台・世界110カ国・1万円以上買取保証 |
| ランクス | ◯(小〜中型) | − | − | − | 全国※沖縄・離島は条件付き | 引取時精算(後払いなし) | 二重査定なし明記・還付金の返還明記 |
| トラック買取.jp | ◯(パーツも) | − | − | − | 全国※北海道・沖縄・離島除く | 最短即日・その場現金 | メッキパーツ等の外装評価 |
オークション・一括査定型(2社)+関東ローカル(2社)
| 業者 | 仕組み | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カービュー商用車買取 | 最大10社の一括査定(提携300社超) | 無料 | 高値は出やすいが複数社から連絡が来る |
| セルカ | オークション(登録バイヤー8,845社) | 成約時33,000円(売り手負担) | 電話はセルカ1社のみ・希望額未満はキャンセル無料 |
| トラックアサヒ | 関東中心の直営買取 | 無料 | 買取実績1,600件超 |
| (はなまる870等の地場業者) | 地域直営 | 無料 | 地場は引取が速い場合がある |
比較表から読み取れる3つの事実
「全国対応」の中身は業者ごとに違います。16社のうち公式サイトで山間部・離島対応まで明記しているのはキントラ1社だけで、逆に「全国」と書きながら北海道・沖縄・離島を除外条件にしている業者が4社ありました。北海道・東北・九州の方は、申込前に対応エリアの注記まで確認してください。
手数料は「買取専門店=無料、オークション型=売り手負担あり」が原則です。専門店16社中15社は査定・引取・書類代行まで無料ですが、セルカだけは成約時に33,000円が売り手負担です。オークションで競り上がる分と相殺できるかは車両次第なので、手数料込みの手取り額で比べてください。
古物商許可番号を公式サイトで公表しているのは16社中3社だけでした(トラックファイブ・トラック王国・シグマインターナショナル)。掲載がない=無許可ではありませんが、公表している業者は透明性の面で一歩リードと言えます。なお、車の買取業界の自主規制団体JPUC(日本自動車購入協会)の加盟社を調べたところ、16社中の加盟はシマ商会とはなまるの2社のみ。トラック専門店はJPUC未加盟が多数派なので、「JPUC加盟か」だけを業者選びの基準にするのは現実的ではありません(この点は次の選び方で詳しく扱います)。
トラック買取業者の選び方5つ【査定額が数十万円変わる】
比較表を踏まえて、査定額と手間に直結する順に5つの基準を解説します。
選び方1: トラック専門の買取業者を選ぶ(乗用車店は架装を評価できない)
トラックは乗用車系の買取店に持ち込むと安くなりやすい車両です。乗用車店の査定基準は年式・走行距離・外装が中心で、クレーンや冷凍機、ウイング、アオリ補強といった架装の再販価値を積み上げる査定ノウハウがないためです。
実際、専門店の査定は「荷台の仕様や冷凍機の型番まで見て加点する」方式を採っており、一般店で値がつかない過走行車に数十万円がつく例は珍しくありません。2tクラス以上を売るなら、まず専門店に見せるのが原則です(軽トラだけは例外的に乗用車系も含めた競争が働きます。詳しくは軽トラ買取相場【15年落ち・20万kmでも売れる】で解説しています)。
選び方2: 海外販路を持つ業者を選ぶ(年21万台が輸出される市場だから)
古いトラックの買取価格を支えているのは海外需要です。財務省貿易統計を当サイトで集計したところ、2025年の1年間に中古トラック・貨物車は約21万台・約1,683億円が輸出されており、ディーゼルトラックだけでも平均輸出単価は約115万円/台にのぼります。
つまり、国内で「もう古い」とされる車両にも、フィリピン・UAE・アフリカ諸国では現役の市場価格があります。大型トラックに至っては輸出の74%がフィリピン向けで、この販路を直接持つ業者と持たない業者では、古い車両の査定額の出どころがまったく違います。公式サイトで「輸出」「海外販路」の具体的な実績(国数・台数)を公表しているかを確認してください。
選び方3: 出張査定・引取・書類代行が無料の業者を選ぶ
トラックの売却では、車両を業者に持ち込む往復コストが乗用車より重くなります。実測した16社の専門店はいずれも出張査定・引取無料をうたっていますが、「不成立でも費用なし」まで明記しているのはステアリンクなど一部です。
また、移転登録や抹消登録の書類代行が無料か、自動車税・自賠責の還付金を返すと明記しているか(ランクスは明記)も、手取り額に効く実質的な条件です。査定額の高さだけでなく「引き渡してから振り込まれるまでに引かれるものがないか」を電話の段階で確認しておくとトラブルを防げます。
選び方4: JPUC加盟「だけ」で選ばない(トラック専門店は未加盟が多数派)
車買取の情報サイトではよく「JPUC加盟業者なら安心」と紹介されます。間違いではありませんが、トラック買取では現実に合いません。当サイトがJPUC会員一覧と16社を突き合わせたところ、加盟していたのはシマ商会とはなまるの2社だけでした。JPUCはもともと乗用車買取の適正化団体で、トラック専門店は多数派が未加盟だからです。
未加盟の専門店を選ぶときは、代わりに次の3点で信頼性を判断してください。①古物商許可番号を公表しているか ②「二重査定(契約後の減額)をしない」と明記しているか ③買取実績を台数・金額で公表しているか。この3つが揃う業者は、加盟の有無にかかわらず対応が明朗な傾向があります。
選び方5: 対応エリアの「注記」まで確認する(全国対応の中身は違う)
比較表で触れたとおり、「全国対応」をうたう業者でも北海道・沖縄・離島・山間部が除外または要相談になっているケースが16社中4社ありました。とくに北海道・東北・九州で複数台を売る予定の法人は、①その地域に支店・自社引取網があるか(トラックファイブは札幌〜那覇の11支店、シマ商会は北海道・東北に店舗あり)②引取が外注か自社便か、を確認しておくと、引取日程の融通と減額リスクの少なさにつながります。
おすすめトラック買取業者8社の詳細【状況別の使い分け】
早見表で挙げた業者を中心に、8社の実測データと「どんな人に向くか」を1社ずつ整理します。掲載順は早見表(H2-1)の推奨順→比較表のタイプ順で、広告報酬の高い順ではありません(当サイトの掲載基準は記事末尾の運営方針に明記しています)。
カーネクストは「動かない・古い・とにかく手間なく売りたい」人向け
カーネクストは実店舗を持たない買取サービスで、最大の特徴は実車査定なし・電話1本で査定から契約まで完結する仕組みです。査定士の訪問日程を調整する必要がなく、全国どこでも出張引取り無料(一部離島除く)。申込内容と大きな相違がなければ減額しないと明言しています。
廃車買取で培った海外販路があるため、年式が古い・過走行・不動といった「他店で断られがちな車両」でも値がつきやすいのが強みです。逆に、高年式の中大型を最高値で売りたい場合は、後述の専門店との相見積をおすすめします。
トラックファイブは「中型・大型を最高値で売りたい」「重機や農機具もまとめて売りたい」人向け
トラックファイブは買取台数年間12,000台・累計買取総額750億円・創業20年超と、実測16社で最大の実績公表値を持つ専門店です。札幌から那覇まで全国11支店の自社網で出張査定し、最短当日にその場で現金化できます。
もう一つの強みは対応範囲で、トラックのほかバス・バン・重機・建機・農機具まで16社中唯一すべてに対応します。車両の入れ替えや廃業でトラックと重機・農機具を一括処分したい法人・農家には、窓口を1本化できる実質的な第一候補です。古物商許可番号を公式サイトで公表している3社のうちの1社でもあります。
トラック王国は「しつこい営業電話が嫌」な人向け
トラック王国は販売サイトも運営する老舗で、公式に「査定後のしつこい営業も行っておりません」と明言している点が特徴です。ユンボ・フォークリフト・ホイルローダーなど重機の買取にも対応します。日野プロフィアで978万円など高額事例の公表もあります。ただし北海道・沖縄・離島は対応が難しい場合があると明記されているので、該当地域の方は先に電話確認を。
シマ商会は「東北・北海道で売りたい」「即日現金がほしい」人向け
シマ商会は年間8,000台以上を買い取る専門店で、16社中2社しかないJPUC加盟業者の一つです。店舗網が北海道・宮城・福島・新潟と東日本に厚く、即日現金買取に対応。LINE査定・最短16秒のネット査定など申込手段が多いのも実務的です。※LINE査定は便利ですが、当サイト経由の特典等はありません。
シグマインターナショナルは「輸出向きの車両を直接高く売りたい」人向け
シグマインターナショナルは輸出24カ国・年間取扱4,000台以上を公表する輸出直販型の専門店です。選び方2で述べた「海外販路を実数で公表している業者」の代表格で、古物商許可番号も公表。拠点は横浜・名古屋・神戸・福岡の4港湾都市で、輸出滞留の少なさが査定に反映されやすい構造です。
ステアリンクは「査定額を後から下げられたくない」人向け
ステアリンクは買取から整備・店頭販売まで自社完結の直販型で、「初期値査定から下げない」保証と「不成立でも費用は一切かからない」ことを明記しています。査定額の確実性を重視する人向けです。対応はトラックのみで、重機・農機具は対象外です。
カービュー商用車買取は「複数社を一度に比較したい」人向け
カービュー商用車買取(LINEヤフー運営)は、提携300社超から最大10社の見積を一括で取れるサービスです。競争が働くぶん高値は出やすい一方、複数社から一斉に連絡が来るのは避けられません。電話対応の時間が取れる人、相場感をまず掴みたい人向けです。トラック・バス・重機に対応しています。
セルカは「電話ラッシュなしで競争入札させたい」人向け
セルカは登録バイヤー8,845社が入札するオークション型で、連絡窓口はセルカ1社のみ・希望価格未満なら無料キャンセルという設計です。ただし16社で唯一、成約時に33,000円の手数料が売り手負担になります。入札で33,000円以上競り上がるか、つまりタマ数の多い人気車格(2t・4tの定番車種)かどうかで向き不向きが分かれます。
残り8社の短評【状況が合えば選択肢になる】
上記8社で大半の状況はカバーできますが、次の8社も条件次第で有力です。1社ずつ実測した要点だけ記します。
キントラ(旧近畿トラック販売)は、16社で唯一「山間部・離島対応」を公式に明記する全国出張型です。不動車・ローン中の車両への対応も明記しており、他社に引取を断られた立地の方の受け皿になります。
買取マックス(タカネットサービス)は年間3,000台・最速で査定翌日に現金化。バス・建機・フォークリフトにも対応します。沖縄・離島は別途相談です。
はなまる(ソコカラ)は累計約100万台・世界110カ国と取引する廃車・事故車系の大手で、JPUC加盟2社のうちの1社。「どんな車でも1万円以上買取保証」を掲げており、値がつくか不安な古い小型車の最低ライン確保に向きます。入金は引取後3営業日です。
ランクス(2004年創業)は小型〜中型特化の海外輸出型。「二重査定しない」「還付金相当は返す」「車両代金は後払いにしない」と取引条件の明記が16社で最も具体的で、減額トラブルを最優先で避けたい人に向きます。
トラック買取.jp(アイエイト)はトラック・ダンプ専門で、メッキパーツなど外装パーツ単体の買取にも対応。ドレスアップした車両や、パーツだけ残して売りたい場合の選択肢です。北海道・沖縄・離島は対象外。
リトラスは前述の通り自社架装工場を持ち「他で買取できない特殊車両」を明記。セーフティローダー・パッカー車・ミキサーなど特殊架装はここが受け皿です。
シグマインターナショナル(詳細は上記)とあわせて、輸出直販型は査定根拠に「輸出先の相場」を持つのが共通の強みです。
トラックアサヒは関東中心・買取実績1,600件超のローカル専門店です。関東で急ぎの引取なら地場の速さが活きます。地方の方は全国型(ファイブ・カーネクスト)が確実です。
トラックの買取相場【トン数・車格別の実例】
トラックには中古車のような公開相場表が存在しません。そこで当サイトでは、業者が公開している買取実績(トラックファイブ全2,019件、トラック王国、Bee Truck、ソコカラの公表事例。2026年8月時点)を車格別に集計しました。まず全体像です。
| 車格 | 代表車種 | 公開実績の実例レンジ | 相場の性格 |
|---|---|---|---|
| 小型(2t・3t) | エルフ、キャンター、デュトロ、ダイナ | 15万〜483万円 | 実例最多・年式より架装で差がつく |
| 中型(4t) | フォワード、レンジャー、ファイター | 33万〜600万円 | ウイング・クレーン付きが高い |
| 大型(10t超) | ギガ、プロフィア、スーパーグレート | 100万〜1,308万円 | 走行50万km超でも300万円台の実例 |
| 軽トラ | ハイゼット、キャリイ、サンバー | 数万〜100万円超 | 15年落ちでも値がつく |
2t・3tトラックの買取相場実例【エルフ・キャンター・デュトロ】
小型クラスは実例が最も多く、同じ車種でも架装と走行距離で数百万円の幅が出ます。各社の公開実績から代表例を挙げます。
| 車種・形状 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| いすゞ エルフ(平ボディ) | 2019年 | 40,056km | 483万円 | ソコカラ |
| トヨタ トヨエース(平ボディ) | 平成27年 | 30,086km | 415万円 | トラックファイブ |
| 日野 デュトロ(平ボディ) | 平成25年 | 92,015km | 375万円 | トラックファイブ |
| いすゞ エルフ(アルミバン) | 令和2年 | 186,472km | 250万円 | トラックファイブ |
| いすゞ エルフ(アルミバン・冷凍) | 2013年 | 388,134km | 118万円 | ソコカラ |
10年落ち以内なら62万〜483万円、11〜20年落ちで33万〜140万円、21年落ち以上でも15万〜105万円という年式別の幅が公表されており(ソコカラ集計)、20年落ちでゼロにならないのが小型クラスの特徴です。通販物流の拡大でアルミバンの需要が堅く、冷凍機付きは型番と稼働状態で加点されます。
4t(中型)トラックの買取相場実例【フォワード・レンジャー】
中型は形状の影響が最も大きいクラスです。同年式・同走行でも、平ボディとクレーン付きでは相場レンジが2倍以上違います(Bee Truck公表の形状別相場より)。
| 形状(4t・5〜10年落ち目安) | 買取相場レンジ |
|---|---|
| 平ボディ | 50万〜250万円 |
| 冷凍車 | 80万〜400万円 |
| ウイング車 | 100万〜500万円 |
| クレーン付き | 150万〜600万円 |
個別実例では、日野レンジャー(アルミバン・2004年式・走行513,360km)に82万円(ソコカラ)という「20年落ち・51万km」の実例があります。中型を売る前に修理や架装の取り外しを考えている方は、そのままの状態で査定に出してください。上物こそが評価対象です。
大型(10t超)トラックの買取相場実例【ギガ・プロフィア】
大型は1台の単価が最も大きく、査定差も最大になるクラスです。
| 車種・形状 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 日野 プロフィア(セルフローダー) | − | − | 1,308万円 | トラック王国 |
| 日野 プロフィア | − | − | 978万円 | トラック王国 |
| いすゞ ギガ(ダンプ) | 2021年 | 205,802km | 850万円 | ソコカラ |
| いすゞ ギガ(トラクターヘッド) | 令和4年 | 557,956km | 430万円 | トラックファイブ |
| いすゞ ギガ(アルミウィング) | 平成28年 | 583,133km | 364万円 | トラックファイブ |
| 日野 プロフィア | 1999年 | 543,462km | 100万円 | ソコカラ |
注目してほしいのは走行距離の欄です。50万kmを超えた大型3台に、100万〜430万円がついています。理由は次の章で数字ごと説明しますが、大型の中古トラックは輸出の74%がフィリピン向けで、国内の減点基準の外側に市場があるためです。大型・トレーラーは扱える業者自体が限られるので、必ず専門店(ファイブ・シマ商会クラス)に査定を出してください。
相場表の正しい使い方(1円単位は査定でしか出ない)
ここまでの実例はすべて「業者が公開した過去の実績」で、好条件の例が選ばれている可能性は割り引く必要があります。また、同じ車種・年式でも排ガス規制の適合・上物の状態・地域需要で数十万円動きます。相場表は桁を掴む道具と割り切り、実額は無料査定で確定させてください。電話1本で概算が出る業者なら、この確認は10分で終わります。
50万km走った古いトラックに値がつく理由【輸出の実数】
「こんなに古くて値がつくのか」という疑問には、公的データで答えられます。財務省貿易統計を当サイトで集計したところ、2025年の1年間で日本から輸出された中古トラック・貨物車は約21万台・総額約1,683億円。うちディーゼルトラックは約10.3万台で、平均輸出単価は約115万円/台でした(集計方法は記事末尾に記載)。
どこの国が買っているのか【2025年・車格別の輸出先】
| 車格(統計品目) | 年間輸出台数 | 主な輸出先 |
|---|---|---|
| 2t・3tクラス(ディーゼル小型) | 44,569台 | UAE、フィリピン、南アフリカ、タンザニア、ウガンダ |
| 4t〜10tクラス(ディーゼル中型) | 47,181台 | フィリピン、UAE、タイ、南アフリカ |
| 大型(車両総重量20t超) | 7,912台 | フィリピンが74% |
| 軽トラ等(ガソリン小型) | 108,817台 | ナイジェリア、UAE、フィリピン、タイ、アメリカ |
出典: 財務省貿易統計(2025年・品別国別表を当サイト集計)
日本車は右ハンドル・整備記録つき・過走行でも壊れにくいという理由で、フィリピンの物流・建設現場やアフリカの輸送業で「現役の商用車」として取引されています。日本国内の査定基準(10年10万kmで大幅減点)と、輸出先の基準(動けば戦力)のギャップこそが、古いトラックの買取価格の正体です。
規模感を国内と比べると、日本の貨物車保有台数は約1,455万台(自動車検査登録情報協会・2026年4月末)。つまり国内保有の約1.5%にあたる台数が、毎年海外へ流出している計算です。買取店にとって輸出は例外的な販路ではなく、査定額の土台そのものになっています。
だから「下取り・廃車」の前に買取査定
この構造を知ると、2つの行動が損だとわかります。ひとつはディーラー下取りにそのまま出すこと。下取りは国内再販価値の減点方式で、輸出価値は原則評価されません。もうひとつは廃車・解体を先に決めることで、解体費用を払う側に回る前に、輸出販路を持つ買取店の査定額を見るべきです(廃車の費用と戻るお金の比較)。
トラックを1円でも高く売る7つのコツ
査定額は「車両の状態」だけでなく「売り方」でも変わります。実務で効く順に7つ挙げます。
コツ1: 売るなら1〜3月・9〜10月(決算期の在庫需要)
買取店の販売が動く決算期・年度替わりの前は、在庫を仕入れたい買取側の事情で査定が強含みます。逆に言えば、売却時期を選べる立場なら真夏・年末を避けるだけで条件が変わる可能性があります。ただし相場より車両の劣化のほうが速いケースも多く、「使っていないトラック」は時期を待つより早く出すのが原則です。
コツ2: 専門店2〜3社の相見積を取る(1社の言い値で決めない)
トラックは業者ごとに得意車格・得意販路が違うため、同じ車両でも査定差が数十万円出ます。中大型なら専門店2〜3社(例: ファイブ+シマ商会+地場専門店)、人気の小型なら一括査定で競争させるのが定石です。相見積であることは隠さず伝えて構いません。競争を前提にした価格が最初から出やすくなります。
コツ3: 車検を通す前に査定を受ける
「車検を通してから売ったほうが高い」は多くの場合逆です。車検費用(中大型で10万円超)に対し、車検残による査定加点は通常それを下回ります。車検切れが2〜3か月後に迫っていたら、通す前にまず査定額を確認してください。車検切れのままでも買取可能な業者が大半です(引取時は業者側が仮ナンバー等で対応)。
コツ4: 整備記録簿・点検記録を揃えておく
海外バイヤーが日本の中古トラックを高く買う理由の一つが整備記録の信頼性です。記録簿・修理履歴・架装の仕様書が揃っている車両は、査定士が加点の根拠を持てるため価格が出やすくなります。書類を探す10分が数万円になる可能性がある、費用ゼロのコツです。
コツ5: 交換した純正パーツもセットで出す
ホイールやミラー、外した純正バンパー等は再販時に必要とされるため、社外品に交換していても純正パーツを一緒に出すと評価されます。トラック買取.jpのようにメッキパーツ等の外装を個別に見る業者もあり、パーツ単体で値がつくケースもあります。
コツ6: キズ・ヘコミは直さずそのまま出す
修理してから売るのは原則損です。板金塗装の費用は査定の減額幅を上回ることがほとんどで、輸出向け車両では細かい外装は査定にほぼ影響しません。洗車と荷台の清掃だけして、現状のまま見せてください。
コツ7: 重機・農機具・バスもまとめて査定に出す
車両入れ替えや廃業のタイミングなら、トラックと一緒に重機・フォークリフト・農機具もまとめて出すと、引取便・書類手続きが一本化でき、業者側も台数効果で価格を出しやすくなります。16社中、全カテゴリ対応はトラックファイブのみ。重機だけなら重機・建機の買取相場と業者10社比較もあわせて確認してください。
下取り・一括査定・専門店買取の使い分け
売却ルートは大きく4つで、車格と手間の許容度で最適解が変わります。
| ルート | 向いている車両 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ディーラー下取り | 新車入替で手間最優先 | 手続きが1か所で完結 | 減点方式で輸出価値は原則ゼロ査定 |
| 買取専門店 | 中型・大型・架装車・古い車 | 架装と輸出価値を評価できる | 相見積は自分で取る必要 |
| 一括査定(カービュー等) | 小型の人気車格・軽トラ | 競争で高値が出やすい | 複数社から一斉に電話 |
| オークション(セルカ) | タマ数の多い定番車格 | 8,845社の入札・窓口1本 | 成約時33,000円が売り手負担 |
判断基準はシンプルで、①中大型・特殊架装→専門店の相見積 ②小型の定番・軽トラ→一括査定かオークション ③手間を一切かけたくない・古い→カーネクスト型の電話完結、です。軽トラは乗用車系業者も競争に参加するため事情が異なります。
トラック買取の流れと必要書類【法人・個人事業主】
初めてでも、実際にやることは3つだけです(申込む・見せる・引き渡す)。全体の流れと書類を先に押さえておくと、申込みから入金まで最短数日で終わります。
流れ5ステップ
- 車両情報を手元に揃える: 車検証・走行距離・架装の内容(クレーンの型番等)・稼働状態。電話査定はこの情報の精度で概算が変わります
- 査定を申し込む(電話またはWEBフォーム): 相見積なら同時期に2〜3社へ
- 査定: 出張実車査定または電話・オンライン査定。減額条件(契約後の再査定の有無)をここで確認
- 契約: 金額・入金日・引取日・書類代行の範囲を書面で確認
- 引渡しと入金: 引取時その場精算の業者と、後日振込の業者がある(比較表参照)。名義変更完了の連絡(新しい車検証の写し等)まで確認して完了
必要書類(普通トラックの場合)
| 書類 | 法人名義 | 個人名義 |
|---|---|---|
| 車検証 | ◯ | ◯ |
| 印鑑証明書(発行3か月以内) | ◯(法人実印のもの) | ◯ |
| 譲渡証明書・委任状 | ◯(業者が用意・実印押印) | ◯ |
| 自賠責保険証明書 | ◯ | ◯ |
| リサイクル券(預託証明) | ◯ | ◯ |
| 納税証明書 | 求められる場合あり | 求められる場合あり |
書類の作成・運輸支局での移転/抹消登録は、実測16社の専門店ではいずれも無料代行が基本です。軽トラックは軽自動車のため印鑑証明不要(認印可)など書類が軽くなります(軽トラ買取の記事に売却手順をまとめています)。
トラック売却の税金と減額トラブルの防ぎ方
最後に、手取り額を守るための2つの知識です。
還付金は「誰に戻るか」を契約前に確認する
年度途中で普通トラックを抹消登録すると自動車税(種別割)の月割還付が発生し、車検残があれば重量税(輸出抹消・解体時)や自賠責の返戻金も生じます。買取の場合は名義変更(移転登録)扱いで税の還付は制度上発生しませんが、査定額に「税相当額」を上乗せするかは業者の運用次第です。ランクスのように「還付金はお客様へ」と明記する業者もあるので、見積書で還付・返戻相当分の扱いを確認しておくと比較が正確になります。
なお、法人・個人事業主が事業用トラックを売却した場合、売却額は帳簿価額との差額が売却損益になります(経理処理は税理士・会計ソフトの範囲なので本記事では触れません)。
減額(二重査定)トラブルは「契約書の一文」で防ぐ
車買取で最も多いトラブルが、契約後・引取後の減額請求です。防ぎ方は3つ。①申告は正直に(事故歴・故障は隠すと減額の正当理由になります)②契約前に「契約後の減額はありますか」と明確に聞き、回答を控える ③契約書の再査定条項・キャンセル料条項を確認する。「大きな相違がなければ減額しない」(カーネクスト)、「二重査定いたしません」(ランクス)のように公式に明言する業者を選ぶのも有効です。
万一こじれた場合、JPUC加盟店(シマ商会・はなまる)ならJPUCの相談窓口が使えます。未加盟店とのトラブルは消費生活センター(188)へ。なお、店舗外での契約でも中古車売却はクーリングオフの対象外とされる場合が多く、「売った後に取り消す」のは基本できない前提で契約段階を丁寧に進めてください。
トラック買取のよくある質問
Q. 車検切れ・不動車でも売れますか?
売れます。実測16社の大半が車検切れ・不動車に対応し、カーネクストやキントラは不動車の引取を明記しています。不動の場合は引取方法(レッカー費用が無料か)だけ確認してください。
Q. ローンが残っていても売れますか?
所有権がローン会社にある場合も、残債の一括精算とセットで売却できます(買取額で相殺)。キントラ等がローン中対応を明記しています。車検証の「所有者」欄を確認して、申込時に伝えるのがスムーズです。
Q. 会社名・ロゴが入ったままで大丈夫?
問題ありません。買取店側で塗装消し・マスキングをするのが通例です。社名が残ったまま再販・輸出されるのを避けたい場合は、契約時に「社名消しの扱い」を確認し、必要なら条件に入れてください。
Q. 査定だけ・相場を知りたいだけでもいい?
構いません。査定は無料で、金額に納得できなければ断れます。電話1本で概算が出る業者(カーネクスト等)は、相場の実測ツールとして使えます。
Q. 営業電話がしつこくなりませんか?
専門店への個別依頼なら、その会社からしか連絡は来ません。「しつこい営業なし」を公式に明言しているのはトラック王国です。一括査定(カービュー)は構造上、最大10社から連絡が来るので、電話を受けられるタイミングで申し込んでください。
Q. バス・重機・農機具も一緒に売れますか?
トラックファイブがトラック・バス・重機・建機・農機具の全部に対応します(16社中唯一)。重機だけなら重機専門店、農機具だけなら農機具買取という選択肢もあります。
まとめ: 迷ったら「査定額を見てから」決める
トラック買取は、①状況別の最適業者を選ぶ(早見表)②中大型は専門店で相見積 ③古い・不動車は輸出販路のある業者へ、の3点で損を防げます。年間21万台が海外へ輸出される市場構造がある以上、「古いから値がつかない」は思い込みです。廃車費用や下取り0円を受け入れる前に、まず無料査定で実額を確認してください。
当サイトの掲載基準・出典
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- 出典: 財務省貿易統計(品別国別表・2025年)/JPUC会員一覧/各社公式サイト(2026年8月時点の当サイト実測)
- 調査・執筆: トラック買取ナビ編集部|詳細は運営者情報・掲載基準・調査方法